調整

ヘッドでの音質調整 他のサウンド調整機能を使う

2011年 03月 27日 01:00 | カテゴリー: 調整
2011年 03月 27日 01:00
調整

EQの大体の設定ができたら、次にミックスのCD(またはLiveのCDまたはDVD)を聞いてみてください。たぶん、相当低音が出てくるはずです。理由は2つ。1つは家でのミックスで低音が足りずに低音を強調して作ってしまった。そして、もう一つはヘッドのEQの強調が強すぎるからです。

でもこの状態で、気持ちの良い低音の出方なら少々強くてもOKです。問題は次です。

 

ベースブースト(Loudness)を使う

EQの次はベースブーストですが、最初にすこしボリュームを絞っておいてください。絞っておかないと、いきなりベースブーストしてスピーカーが飛びかねないからです。

できればこのベースブースト(一般的にはLoudness)は使いたいです。Loudnessならなおのことです。ベースブーストとLoudnessの違いは、高域特性の補正にあります。ただのベースブーストは本当に低域を上げるだけですが、Loudnessは低域に応じた高域の補正をするからです。まあ、普通のヘッドなら表記がどうであろうと中身は大体がLoudnessのはずです。

では、ボリュームを落としたところで、Loudnessをオンにします。むごい低音が出てくるはずです。ドアがびびることがないようなら、EQを調整した時のボリュームまで上げてみてください。デッドニングとインナーバッフルの効果がここで現れます。もしドアがびびるようなら、低域が出過ぎていてちょっと危険なので、あまり上げないでください。

ここで、EQに戻りまして、Loudnessを入れたまま、EQ全体を2メモリくらい落とします。全部の素子を下げてください。要はEQカーブ(グライコの素子が並んでできた山や谷のこと)を保ちながら下げます。スピーカーの再生周波数帯を外れたバンド(帯域)はそのままにして、それ以外に上がっている低域(まずは400Hzあたりまで)をさらに徐々に下げていきます。そして低域がブーミーにならないように調整します。締まった低音が出るように、目安としてはベードラが歯切れ良く「どっ、どっ、どっ、どっ」と聞こえるようにすると良いです。

次の中低域はちょっと難しいです。ベースラインがはっきり聞こえるように、または、ロックならギターの箱鳴り感をつぶさないように気持ち上げてみてください。たぶんフラット(元の位置)以上に上がることはないと思います。

いったんこの中低域で作業を止めます。

 

ダイナミクスコントロールをオンにする

ダイナミクスコントロールは、マスタリングと一緒で曲全体を平坦化し、音圧を上げます。ですので小さい音も上がってきますから、車の中では聞きやすいモノになります。しかし、最初のポリシー通り、ミックスCDも聞けるモニタリング環境にするならば、あまり上げるのはお勧めできません。

ただし、使い方によってはミックスしたCDをモニタリングするなら、このダイナミクスの具合を覚えておいて、家でミックスし直しやマスタリングするということもできます。

なので本当にここは好みですが、ヘッドによっても結構仕様が違うので説明しにくいのです。一般的には2~3段階のモノが多いようです。なのでフルにしないで、少なくとも1つ手前、または軽く1段目だけかけておくのが良いでしょう。

ダイナミクスコントロールをオンにします。これで低音の出方も変わりますので、再度、下からEQを調整します。でも先ほど低音~中低音はやりました。なので、極端に出てくる帯域(たぶん250Hz前後)をいじるだけです。もちろん出ているところは下げます。

今度は中域です。ダイナミクスコントロールは平坦化するので、この中域は上がってきます。特にボーカルの帯域(1~2.5kHzあたり)は上がって聞こえます。なので、もう少し強調したいならフラットまで上げます。

次に4kHz付近はボーカルの帯域に合わせてください。あまりざらつくことはありません。

さらにその上の8kHzあたりは、ダイナミクスコントロールで、気持ち抜けが悪くなることがあります。それは先ほどのLoudnessコントロールで高域が補正されているところを、ダイナミクスで抑えてしまうからです。なので、抜けが悪いなと感じたらフラットより少々上げてみます。徐々にツィーターがシャカシャカしてくるので、気にならないところまで上げてみます。

高域の16kHz以上がある場合は、先に抜けを調整しているので、あまり上げることはありません。2メモリ下がったままかフラットか、その間です。これもあまり上げるとシンバルやハイハットなどの金物がうるさくアタックが耳障りになるので、調整してみてください。

 

仕上げます

さて、CDをあなたのリファレンスCDに入れ替えてください。さっきまでの調整に時間がかかったのなら耳が慣れてきたので、翌日以降が良いです。そのままやってしまうと、すごく低域が足りないように感じます。

リファレンスCDを聞くと、若干のばらつきがあるはずです。たぶん低音が足りない、ボーカルが出過ぎ、音が抜けてこないなどです。理由を書くと長くなるので割愛しますが、一番簡単に調整するにはダイナミクスコントロールをもう1段上げてください。まだフル(一番強く)にはなっていないですよね?

それから低音の調整をして、1~2.5kHzを直して、8kHzあたりを調整します。これで、ほぼ完了です。数枚のリファレンスCDを聞いてみて、バランスよく聞こえたらOKです。

 

DSP機能は使わない

DSPはコンサートホールとかディスコとかで表示されているリバーブのことです。これはミックスにとって、とっても邪魔なモノになりますし位相が変に聞こえるのでお勧めしません。ミックスのリバーブ具合も確認できなくなるのでミュージシャンなら、これはやめましょう。

まれにディスコとかライブルームあたり(いわゆるアーリーリフレクション型のリバーブ)が良い効果を出す場合もありますが、わかる人には変に聞こえます。なので、普通のCDならこの辺で、ミックスを聞くときはオフにしましょう。

あとナビを使うと2trに広がりをつけるMatrixと言うのもあります。これは位相変換してすべてのスピーカーから同じ音を出します。ミックスCDでは位相が変わりますので、気持ち悪くなります。オフにできるなら切りましょう。